スロープスタイルレポート
ちょいと日にちが経ちましたがスロープスタイルの簡単なレポートです。数年前まではビッグマウンテン系、ダートジャンプ系、ストリート系と各ジャンルのフリーライダー達が自分の持ち味を生かしたラインを選んでそのライダーらしさが得点に繋がり、盛り上がりを見せていたウィスラークランクワークスのスロープスタイル。近年コースデザイナーがリッチー・シュレイ(RotWild)からジョン・コーワン(KONA)に変わった事により、コースの選択肢がなくなり皆同じコースを走るようになってしまい、単純にトリックの凄さだけが得点となりダートジャンプ系のライダーが有利になってしまった。トリック重視の小さくなってしまったキッカー。ビッグマウンテン系のスター、トーマス・バンダハム(EVILBIKE)のようなライダーは得点が出せないコース。なんだかなって感じです。まあそれもセクションの過激さにも歯止めがかかり、転倒により競技の進行がストップしてしまわない様な工夫でもあるので仕方がないかもしれない。少し難易度を落としたほうがトリックの成功率も上がるしね。トリックが凄い奴が勝ちとした方が一般のお客さんにも分かり易いし。自然な流れなのかもしれません。まあ僕のたわごとは置いといて、先日のレポートですね。
まず注目選手と言えば、地元ウィスラーの星でコロラドのスロープスタイルで2連覇した、ブランドン・セメナック(Trek)。NISSANエクストレイルのCMに出演していたナンバーワンフリーライダー、ダレン・ベレクロス(Specialized)。フリースタイルモトクロスでもバックフリップをメイクしジャンプキレキレの、アンドリュー・ラコンデギー(KONA)。去年3位を獲得しヨーロッパのスロープスタイルで勝ちまくってレッドブルをスポンサーに付けた、マーティン・ソダーストーム(NS BIKE。)はっきり言ってこの中の誰かが優勝すると思いました。でも蓋を開けてみれば、ブランドンもベアークローもソダーストームもみんな転倒。ブランドンとベアークローはそれぞれ最悪で、ブランドンは鎖骨骨折と胸鎖関節脱臼をベアークローは第3,4中手骨を骨折。優勝候補はあっとゆう間に姿を消しました。アンドリューはなぜかDNS。もう完全にファイナルは力抜けました。でもその中でも安定した切れのあるライディングをし優勝を獲得したのがキャメロン・ジンク(CORSAIR)。彼は過去にウィスラーでタイトルと取っていながらも怪我に泣かされ、最近は髪が薄くじゃなくて影が薄くなっていました。しかしこのスロープスタイルに向けて調整をしてきて見事なランでした。唯一ハードテールで参戦したマイク・モンゴメリー(BANSHEE)が2位をゲット。スキニーパンツにタンクトップでネックブレースと彼らしいスタイルでライドも切れてました。3位にはブランドンには絶対に勝ちたいとライバル心をバリバリ剥き出しにしていたカナディアンのキャシー・グローブス(Transition)が入りました。今年のコースはジャッジタワーが設けられ、そこからドロップすると言うなかなか巨大なドロップオフが出来ていてなかなか見ごたえがありました。あのドロップでハードテールでもモンゴメリーのテイルウィップはヤバかったですね。
ちょいと小さいですが入りまくりのスーパーマンシートグラブ。最後のステップダウンでの転倒がなければほぼ完璧なランでした。。。この人だかりヤバいでしょう。冬のスノー系のイベントの観客数を越えているそうです。
キャシー・グローブスのスーパーマンバックフリップ。確かブランドンとは同じ年のライバルだけに3位はうれしかったでしょう。
モンゴメリーのKOKANEEボックスへのテールウィップ。ネックブレース着けてバックフリップしにくくないのかな。GoPro付けてライドしてました。
キャメロン・ジンクの渾身のフロントフリップ。ピンクキッカーでのステップアップ&ステップダウンのバックフリップtoギャップジャンプのフロントフリップのフリップ3連続成功。その後ジャッジタワードロップでの360、最後のステップダウンでのバックフリップインバートで文句なしのスコアを叩き出しました。
言葉じゃわかりにくいのでこれ見てください。
以上おわり。
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