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2011/07/27

「Red Bull JOYRIDE」スロープスタイルレポート

今から9年前、世界で初めて開催されたスロープスタイルがウィスラーで開催され、その時のイベント名が「JOYRIDE」と言う名前でした。加納慎一郎と一緒に300万画素のデジカメ片手に興奮して観ていたのを思い出します。そして今年もここウィスラーのCRANKWORXでスロープスタイルが開催され、その名は「RED BULL JOYRIDE」。その時と同じ名前。スロープスタイルも時代を1周したのかなと言う感じでトリックやコースも変化し観客数は何倍にも増加。シーンの歴史を肌で感じれるのはとても幸せな事。

今年のコースは「Monster Energy」から「Red Bull」にスポンサーが変わりコースも一新。ダートジャンプ系、ノースショアー系、ビッグマウンテン系と様々なスタイルのライダーが自分の持ち味を発揮出来る様なコースが完成する予定でした。フリーライドの各ジャンルのライダー達がミーティングを重ね最高のコースが出来るはずでしたが。。。蓋を開けてみればダートジャンプ系ラインが一本だけ。各ライダーのブログやFBではかなり不評の様でした。

コースを見れば一目瞭然。小さめのジャンプにドロップオフとクオーター。ダートジャンプトリック系のライダーが断然有利のコース。事前の情報ではみんなハードテールで出るのではないかと言う噂も。

そして競技当日。確かにセクションは小さめでラインは一本しかないが、各ライダーのパフォーマンスは言葉で言えば、マジでハンパない。若者言葉で言えばマジパネー。この約10年間のトリックのレベルの進化は相当なものだとつくづく思いました。ラコンデギーのダブルバックフリップ、モンゴメリーのスーパーマンフリップ、転倒がなかったら誰が勝ってもおかしくない程。ビックマウンテン系のベアークロー、カート・ソーギー、ガルビッチのゴーイングビッグなスタイルもセクションは小さかったもののスタイルが出てたし、かなりクールでした。

でもやはりトップ3のトリックは別格でしたね。2位のジンクは勢いと上手さが際立っていました。バックフリップ、フロントフリップ共に安定していて、ヒップでの450は相当ヤバかったです。優勝したウィスラーロコのセメナックはファーストランのフリップウィップで転倒した時は誰もがダメかと思いましたが、セカンドランではパーフェクトな文句無しのランを披露。360エックスアップドロップから360バースピン、フラットスピン、バックフリップウィップとすべてのセクションで抜群の安定感。この競技を良く知らない人が見たら、あまりにもスムース過ぎて簡単に出来てしまうんじゃないかと思ってしまうくらい。去年優勝候補と言われ、まさかの転倒を喫し、その後のシーズンを棒に振ってしまった去年の悪夢を全て拭い去るような完璧なランでした。

今大会のダークホース的存在だったのが3位のアンソニー。なんと予選1位で上がって来て決勝いきなりの3位!!若干15才のガキンチョながら超安定したテールウィップを武器にイケイケの走りで会場を沸かせました。Morpheus というアメリカのバイクに乗っているのですが、現在FMBランキング8位でMorpheus のファクトリーライダーであるMitch Chubeyより目立っちゃってます。セカンドランで意表を付いたフロントフリップドロップはまさに衝撃的。あのタイミングで技を変えてくるとは誰が予想したでしょう。しかもリップの無いフロントフリップは難易度かなり高し。転倒してしまったヒップでのハイエアーも誰よりも高く飛んでいました。彼は今シーズンいきなり頭角を現し始めていて個人的にも大注目していたライダーでした。

こんな感じで今年のスロープスタイルが終わりましたが、コースの評判はどうであれ盛り上がった事には間違いなく今後もMTBのグラビティー系種目の1つとして間違いなく発展していくことでしょう。セクションを小さくしてトリック重視にする事で、ショー的要素が強くなり今後も今の流れが主流になる事は自然な流れかもしれません。CSCで開催出来たらな~。

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3位になった15才のanthony messere

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ゴール地点はすれ違うことさえ困難なほどの人ごみ

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ラコンデギーのストレッチスーパーマンは僕の中では一番印象に残ったトリック。まんまFMXスタイルですね。シンプルながらカッコいい。

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表彰式の様子。セメナックおめでとう!!

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2011/07/26

キャンプ終了。

本日お客さんを空港に送り届け、とりあえず「Whistler MTB Camp」が終了しました。今年はぶっ通しで通常のキャンプとプライベートキャンプとを開催したので、かなり疲労困憊です。同時に自分のプライベートでも強烈な心労があったのでこの2週間は自分でも、もう良くわからない事になっていました。でも終わってみれば、同時に安堵感と満足感もやってきて今はホッとしています。

簡単にキャンプの事を書くと通常のキャンプではあいにくの雨が続きコースコンディションはいいとは言えませんでしたが、ウィスラーでしか味わえない浮遊感を皆さん存分に楽しまれていました。

2回目のプライベートキャンプはリピーターの方が中心だったのでジャンプ系コース行きまくりでこちらも存分に楽しまれていました。いつものクリニックでの成果が出て確実にレベルアップされました。来年は良い意味で大変な事になりそうですね。

この日程ではウィップコンテストが開催され、お客さんに出て言いと言ってもらえたので僕も何本か参加しました。今年からデカくなったcrabapple hitsの45フィートのテーブルで試走もほとんど無しに参加。正直少しビビりました。まだ一度も自分のペースでジャンプ飛んでないのにいきなりかよって感じでしたが、まあしょうがない。せめて半日でも練習出来てたらな~って感じです。

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今回メディアも来ていたのでCOVEBIKESをアピールすべくニュージャージで飛びました。

他にもトップフリーライダーやトップレーサー達も飛びまくっていて気持ちの良いセッションでした。お客さんほっぽって参加しちゃいました。

今回皆さん大した怪我も無く無事に帰国されました。怪我無く帰れれば全て良い思い出になりますしね。また来年お待ちしてますよ。

さて残り2週間のカナダ滞在、まだ仕事は残っているので怪我せず頑張りますよ。

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