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2011/10/19

リスクマネジメント

久々に怪我について考えてみた。

かつて僕は毎年カナダに行く度に怪我をしていた。今思えば、日本で体験できないテクニカルかつスケールの大きなコースに対応し切れずにクラッシュし怪我をしていたのだろう。しかし、いつしかライディングスキルが向上しマージンを残しながらも攻める走りを覚え、ほとんど怪我をする事がなくなった。

このスポーツには怪我は付き物。どんなに慎重に走っていても運悪く怪我をする事だってある。そんなスポーツだからこそ、長く楽しむためには怪我をしない走りを身に付けるべきだと思う。では怪我をしない走りをする為にはどうすればいいか。それはライディングスキルを上げる事。自分の思い通りに自由に曲がれて、自分の思い通りに減速が出来て、自分の思い通りにジャンプが出来る事。それらが身に付けば怪我のリスクは大幅に減らす事が出来るのだ。僕はそれを身を持って覚えた。

僕が主催しているフリーライドクリニックは一般的なスクールではあまり教えられる事がない、ジャンプやドロップオフを含めた内容のスクールを展開している。それはジャンプやドロップオフを楽しんでもらう為と言う事はもちろんだけど、それと同時にそれらのスキルを身に付ける事によって自然に怪我を回避する能力を身に付けてもらいたいと言う考えもある。ジャンプやドロップオフなど縦の動きで怪我をする人のほとんどは、飛ばされたり、弾かれたりと、バイクが自分では予期せぬ動きをした結果、タイヤのグリップを失って転倒するパターンがほとんど。フリーライドクリニックで加重と抜重の技術を覚える事によって、飛ばされるのではなく自分の意思でジャンプやドロップオフを飛べるようになるのだ。この状態が怪我のリスクが少ない状態だと言えるのだと思う。

怪我を少なくする為にはコースも重要だ。安全に曲がれる為のコーナーや安全に飛べる為のジャンプやドロップが必要である。残念ながら日本には限りなく少ない。それに気づいている人間さえほとんどいない。それらの事が網羅されている代表的なコースと言えばウィスラーバイクパークである。ほぼすべてのコーナーには横滑りを食い止め転倒を防ぐ大きなバームが設置され、ジャンプやドロップには転んでも力が逃げる様に大きなバックサイドがあるのだ。日本にはそのようなコースはほとんど無いのが現状で、造れる人材も不足している。海外のコースは単純に走って楽しいと言うことばかりではなく、いかに安全に楽しめるかと言うことも考えられている。まあそうでもしないと怪我人が多すぎてそのスポーツ自体が成り立たなくなってしまうので色々と試行錯誤があったのだろう。バームやジャンプやドロップは走って楽しめるのはもちろんの事だが。日本の常設コースでの怪我の問題も、その辺を見直す必要があるのではないだろうか。ちなみに僕が管理しているCSCのMTBコースは僕の経験を生かし万全を尽している。

僕自身今までの怪我歴をぶっちゃけちゃうと、右橈骨遠位端部骨折、頚椎圧迫骨折、手根骨開排脱臼(オペあり)、中足骨開排脱臼(オペあり)、肩鎖関節脱臼(オペあり)、4回の鎖骨骨折(オペあり)、前距腓靭帯損傷、踵腓靭帯損傷と、まあ僕以上に怪我歴のある人にお目に掛かった事が無い。そんな怪我の経験もあって、僕は3年間学校に通い国家試験に合格し柔道整復師と言う「接骨師」の免許を取得した。怪我について徹底的に勉強する事でその予防や原因を探れるのではないかと思ったし、このスポーツで怪我をする人が少しでも減ればとの思いもあったからだ。ちなみに骨折と脱臼の整復(骨を元に戻す事)がその場で出来るのは柔道整復師と医師だけである。

僕は先日怪我をしてしまったけど、これはバックフリップと言う特殊な技をやっていた時の事で、プロとして極限の状態で練習をしていた時の事。決して怪我の恐れのある危険な事を推奨している訳ではない。フリーライドと言うすばらしいジャンルを広めると同時に怪我のリスクや予防もこれからも説いて行きたいと思う。これが出来るのはひょっとしたら僕だけかもしれないから。

と言うわけでMTBは特別危険なスポーツではなく、ある程度のスキルを身に付け、適切な心構えとヘルメットやプロテクター等の怪我の予防を万全にすれば安全に楽しめます。怪我をしてからでは遅いので十分な予防対策が大切なんですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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コメント

もう、すでに何度か小さな怪我をした自分ですが、DAIKI先生に色々と教えていただき、怪我のリスクをできるだけ低くして、長くMTBが楽しめるようになるべく、練習します。
・・・まぁ、年齢も年齢なので、ほどほどにではありますが。(笑)

私は、最近はすっかり自転車ばかりですが、少し前までは馬鹿がつくぐらい釣りをやってまして(ちなみに私もイタっち君もスポンサーをつけるぐらいの馬鹿っぷりでした・・)、その頃は、この瞬間に海におちたらどうやって助かるか、ライジャケで海に浮かびながら携帯が使えるか、などなど、何があっても死ぬことがないようにリスクを最低限にする努力をしてましたね。

心おきなく楽しく遊ぶためには、リスクを最低限にすることは必須ですね。
・・・まぁ、まずは走って、止まって、曲がれることが、しっかりできないと話になりませんね。(汗)

投稿: FUKA | 2011/10/19 22:52

怪我の具合はいかがですか?
高橋さんの所にうかがって指導していただけて幸せ者です。
いい歳から始めたのでノミコミが遅くお手数おかけしますが、インバート、カッティーズ等出来る様にこれからも宜しくお願いします。
目指せウィスラーでジャンプですね(^^)v
今後も日本のMTB環境がMTB先進国に追いつく様ご活躍期待しています。

投稿: katsu18 | 2011/10/19 23:54

FUKAさん
つりでスポンサー付いていたなんて凄いですね。
つりも一歩間違えれば危険なスポーツですもんね。
でもつりもMTBも止められない。
て事はそれだけ魅力のあるスポーツって事ですね。
これからも両方怪我や事故の無いように楽しみましょう♪
またサイクルスポーツクラブでお待ちしております♪

投稿: daikifreeride | 2011/10/21 12:25

katsu18さん
いやいやセンスありますよ~。
メキメキと上達されているじゃないですか!
これからも怪我の無いように楽しみながら練習していきましょう。
ウィスラーが待っていますよ♪

投稿: daikifreeride | 2011/10/21 12:41

DAIKI先生、怪我の療養中も色々な角度からMTBのことを考えてるから乗っていなくても日々上達してそうな感じですね!

スポーツクラブでよく言われる「イメージできてる人はやっていいよ!」という意味、深いですね。

よりリスクを低減できる環境が提供され、イメージしやすくお手本が見れて、レクチャーしてもらいつつ練習できる、そして改めてそんなコースやスポーツクラブが近くにあることを幸せに思いました!またよろしくお願いします!


ところでタイトル背景とプロフィールの写真がかわりましたね!!

落ちる(下る)方向の動きとも違うし、ドリフトとかの支配的な雰囲気とも違うし、バックフリップの途中の1コマを切り抜くと、なんとも独特な雰囲気がでますね。

動画で見るのとは全くちがう、なんか神秘的な。世界に溶け込んだ感じ。

投稿: イタっち | 2011/10/22 12:36

イタっちさん
FUKAさんに続き、長文でのコメントありがとうございます!
僕は10歩いたら8歩はMTBの事を考えてますからね♪
イメージ出来るのと出来ないのとでは成功率が全然違いますからね。
イメトレも大切です。またお待ちしてますよ。

投稿: daikifreeride | 2011/10/24 10:41

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