RedBull JOYRIDEを観戦して
10thアニバーサリーCRANKWORX RedBull JOYRIDE、衝撃的でした。簡単にレポートです。
まずWinnerはブランドン・セメナック。1本目でまさかのフリップウィップ失敗。3年前の鎖骨骨折を思い出させるクラッシュで一瞬今年もか・・・と思いましたが2本目で決めてくれました。得意のコンビネーションとオポジット系のトリックを織り交ぜて超高得点の97点。オポジットダブルテールウィップにはタマげましたよ。これは未だ誰もやっていませんね。レッドブルキャビンからのバックフリップフラットドロップもビタ着で決め、最後は落ち着いてフリップウィップを決めました。
3位にはTEVAライダーサム・ピリグリム。抜群の安定感でダウンサイドウィップやフリップノーハンダー、そしてサムとセメナックにしかメイクできないバックフリップフラットドロップ等をバッチリ決め堂々の3位。ゴール後のサムスマイルが印象的でした。
2位は最終走者のマーティン・ソダーストーム。彼のランが激熱でした。スタート直後はノーリー360ドロップで決め、その後フリップウィップ、ウォールライドTOバースピン、360ナック、ダブルテールウィップとシャレオツなトリックを連発。しっかりとオポ360も決めて最後のステップダウンで360ダブルウィップと決める所がキャッチ出来ずにバランスを崩しゴール前でクラッシュ。立ち上がれずレスキューに運ばれて表彰式には姿がありませんでした。最後にメイクしていたらセメナックに近い得点が出ていたはず。会場からは惜しみない盛大な拍手が沸き起こっていました。優勝したセメナックもうずくまるライバルを目の前にし、複雑な表情。素直に喜べません。セメナック良いやつだな。
セメナックのランは誰が見ても文句なしの超絶ランでしたが、ソダーストームのランもスタイリッシュさはセメナックに引けを取らない程の素晴らしいランでした。僕を含め観客みんなが魅了されていましたよ。クランクワークスには毎回ドラマがありますね。セメナックは地元のヒーロー。絶対に勝たなければいけない。ハンパないプレッシャーですよ。勝てば地位と名誉とお金を得る事が出来る。負ければ全てが台無しに。セメナックはやはりプロでしたね。同じRedBullライダーでセメナックに徐々に忍び寄っていた天才ライダーのソダーストームを振り切る形で幕を閉じました。
他にも去年のRedBullランページ3位のアントニー・ビゼットのダブルバックフッリップとフロントフリップはイケていたし、今年急成長のアントン・ティーランダーのコークバースピンも鳥肌もんでした。サム・レイノルズのノーフットキャンしながらのナッシングもスタイル出ていた。スロープスタイルはヨーロッパ勢が特にヤバいです。個人的に応援していたRedBullランページ覇者のカート・ソーギーはスタート前に少し話が出来たのですが、リラックスしている様子で楽しむとの事でした。ソーギーらしい良いランでしたね。それともう1人ニュージーランドで知り合ったトーマス・ゼダも頑張っていました。
残すビッグイベントはゴールドイベントのCLAWWORXとダイアモンドイベントのRedBull RAMPAGE。両方ともセメナック勝っちゃうんじゃねーの的な感じではありますが、後半戦もFMBワールドツアーから目が離せませんね。
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