« 新作タイヤ到着 | トップページ | 今シーズンのバイク紹介 »

2014/12/26

FOXSHOXレポート(続き)

前回のFOXSHOXの記事に引き続き今回は残りのFOXSHOX機材に関してレポートします。

Fox

Fox40

まずはフラットラインにインストールしたFLOAT40から。こちらはエア式になった事での軽量化によりフロント周りが軽くなりターンの切り返しが格段に軽快になりました。軽い事がエア式の何よりのメリットですがこのフォーク、今までのエア式のフォークとフィーリングが全然違うんです。

初期はコイル式に近いスムースな動きで中盤から後半に掛けてもしっかりと踏ん張ります。これには驚き。今までのエア式のフォークって初期の入りを優先すると奥がスカスカで、奥の踏ん張りを持たせようとエア圧を高くすると初期が全然動かなくて手が痛くなる、と言うどうにもセッティングが出しずらい感じだったと思いますが、このFLOAT40はコイル式に近いリニアなフィーリングです。

さらにエア室の大きさを変える事が出来、ライダーの体重に合わせて9段階の入力比を調節出来ると言うもんだから驚きです。このエア室の大きさを変える事の出来るシステムは女性など体重の軽いライダーでも細かくセッティングを出す事が可能です。今までのエアフォークのデメリットが解消された感じですね。

さらに低速側、高速側とコンプレッションもかなりしっかりと効くのでコースに合わせて自在に調整可能なんです。さすがワールドカップで磨かれたフォークと言った感じ。まだまだここでは書ききれない程の良いポイントが数多くありますが、実際にショップで実物に触れてみる事をお勧めします。

Dhxrc

FLOAT40に対してリヤにはDHXRC4をインストール。こちらもスゴイです。DHXRC4は2014年からシャフト径が細くなり奥をしっかりと使うセッティングが推奨されています。前に使った事のあるシャフト径の太い2014年以前の同モデルと比べて、シャキシャキ感が増して反応がとても良いです。

シャキシャキ感が増しているんですが、低速側、高速側のダイヤルを閉めていけばその反応も自在に変える事が出来るので、好みのセッティングもすぐに出てしまいます。

僕は今回サグをフレーム推奨の33%取りました。今までは27%位で使っていてフラットラインの中盤から急激に踏ん張ってくれるリンクの特性上、ストローク感が薄いバイクかなと思い乗っていましたが、フレーム推奨の33%に設定したら走りが激変しましたよ。

何が変わったかってリヤが今まで以上に沈み込んだ事で BBが下がり、より自然と後輪に荷重が掛かるようになりました。これによりフロントリフトが容易になりジャンプの踏切もやりやすくなりました。バームの出口でバイクが前に進み抜けが最高。

実際にフロントが軽量になりましたが、フロントを上げやすくなった事で感覚的にもフロントが軽くなり軽快感が出まくったのです。リヤ荷重が自然に掛かるようになった事でハンドル位置を下げる事が出来てコーナリングも調子良くなりました。さらにリヤ荷重が自然に掛かるようになった事で逆にフロントに思い切り良く荷重を掛ける事が出来るようになった訳です。それがコーナリングでのフロント荷重のやり易さを助ける事になり、ジャンプもコーナリングも今まで以上にやり易くなったのです。これには正直自分自身ビックリで、今までのセッティングは何だったんだろう??って感じです。

Slayerss

お次はスレイヤーSSにインストールしたFLOAT CTD。スレイヤーSSは最初にROCKSHOXのMONARCHがインストールされていましたが、こちらも激変しました。

Float_ctd

今まではジャンプの踏切での奥への入り込みを嫌って、エア圧をカンカンに入れて余分に沈み込まないようにセッティングしていました。通常のサグを取るとボトム付近まで沈んでしまうのでサグを無視してエア圧を高くせざるおえませんでした。

ところが、FLOAT CTDに変えたらサグを取っても必要以上に沈み込み過ぎないのです。ダンピングがしっとりと効いているので余計に動き過ぎないんですね。さらにエア圧を高く設定しても初期がしっかりと動いてくれるのでフルサスペンションの恩恵をちゃんと受けられます。

僕は前後10%サグを取って通常使用していますがカナダのビッグジャンプではさらに少ない数値のサグを取る事になります。あ、でもこの設定は僕がカナダのスロープスタイルコースのビッグジャンプを走る事を考えたかなり特殊なサグとなるので、通常日本で走る方にはお勧め出来ないので真似をしないように。メーカー推奨を強くお勧めしますよ。日本で通常の使い方をする場合はサグをしっかりと取り、CTDの中で調整するとセッティングが出るはずです。

831_34

フロントには以前から使用していた34 831。32 831から変えたのですが、32と比べてダンピングがかなり強烈なので100ミリストロークでもしっかりと衝撃を受け止めます。前後バランスがしっかりと出たバイクは乗っていて気持ちが良いです。

今回前後FOXに変えた事で僕が改めて考えさせられた事は、「きっちり前後のサグを取る事」。本当これに尽きます。でもこれってフルサスペンションバイクに乗る上での1番最初にすべきとても基本的で当たり前の事なんですけどね。しっかりとサグ出しが出来ているか?これはみなさんもしっかりとメモを取って再度サグ出しを試してみる価値はあります。なんとなく出している事が多いはず。

サグが出ていないと大変な事になります。サグがしっかり取れていないと、バイクのジオメトリーが変わりメーカーの意図した乗り味にならなくなってしまいます。さらに曲がらない、飛べない、止まれないなど、サグはサスペンションバイクに乗っている場合はジオメトリーにも影響を及ぼすので、バイク本来の性能を引き出す事が出来なくなってしまいます。もっと言うとサグの変化でバイクのサイジングにまで影響してくるので注意が必要です。リーチとスタックまでが変化してしまうので大変な事になります。適性サイズを買ったはずなのに、小さく感じたり大きく感じたりと混乱や勘違いさえ招いてしまいます。

サグに関してはFOXのオンラインマニュアルを見ると細かく書いてあるのできっちりとマニュアル通りに行ないましょう。

それともう1つの注意点はDHXの推奨のサグは2014年より15~20%になっています。僕のフラットラインは今となっては少し古いモデルで推奨が30%以上ですが、最新のバイクは推奨のサグが15~20%になっている可能性があるので、メーカーのマニュアルをしっかりとチェックする事をお勧めします。

最後に付け加えると、リヤのサグの設定はフロントフォークのサグ、フォークの突き出し量との兼合いも重要なので、今まで書いた内容は適切なフロントのサグと適切な突き出し量によって前後バランスがしっかり取れているという事が大切だと言う事も忘れてはなりません。

この文章がチンプンカンプンだったり、マニュアルを見ても良くわからない人はFOX SHOXを取り扱うプロショップへご相談下さい。きっと適切なアドバイスをしてくれるはずです。

ちなみ僕は昔からメカニカルサポートでお世話になっている世田谷のguava jellyの朝野さんからアドバイスをいただいています。サスペンションの細かいセッティングからジオメトリーに関してもとんでもなく精通している方なので、疑問があれば質問してみるのも良いと思いますよ。
遠くて行けない方や行きつけのある方は馴染みのショップに質問してみると良いのではないでしょうか。

FOXSHOX、こんなにも良い所があるのに悪い所が見当たりません。メチャクチャお勧めなので来シーズンのバイク選びやサスペンション選びの参考にしていただければと思います。

|

« 新作タイヤ到着 | トップページ | 今シーズンのバイク紹介 »

コメント

はじめまして!
私もスレイヤーSSに乗っています。
リアサスは純正のロックショックスですが、エアーをどれだけ入れれば良いか分かりません。
また、ハンドル幅も悩んでいます。良かったらアドバイス下さい。

投稿: Takumi | 2015/02/10 00:25

Takumiさん
コメントありがとうございます。どれだけアエ圧を入れるかと言う事よりも、サグを取る事が大前提の話になります。ライディングスタイルに合わせてサグのパーセントを設定して下さい。特別な使い方をしない限り(海外のスロープスタイルコースのようなビッグジャンプなど)はこのバイクだと15%〜20%くらいに合わせると良いでしょう。その設定したサグのエア圧がTakumiさんの適正エア圧なので覚えておいてたまにチェックする様にしましょう。

サグの取り方はこちらを参考にすると分かりやすいと思います。http://www.fuma-shinjuku.com/contents/bike/2015/01/000501.php

山で走る場合はフルボトムさせる事なく快適に走れるようなサグの設定ができると良いのではないでしょうか。

リヤのサグを測定したらフロントとのバランスを取る事も忘れずに。前後がシンクロしながら沈み込む様にセットアップすると曲がりやすく飛びやすくなりますよ。逆にそれをしないと乗りにくいバイクになってしまいます。

ハンドル幅に関しては体格やライディングスタイルによって変わってきます。このバイクで総合的に考ると710〜740くらいが良いのではないでしょうか。僕は740で使用しています。ハンドル幅は色々な要因が絡んでくるので、上記の値はあくまで目安とお考え下さいね。

文章では説明が難しいので是非1度僕の主催するライディングクリニックにお越し下さい。口頭であれば納得のいくまでご説明致しますよ。
http://www.joyridemtbpark.com/category/news/

よろしくお願いします。

投稿: Daki | 2015/02/10 11:57

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/70613/60865673

この記事へのトラックバック一覧です: FOXSHOXレポート(続き):

« 新作タイヤ到着 | トップページ | 今シーズンのバイク紹介 »