RED BULL RAMPAGE 2018
もう初っ端のSzymon Godziekのランから半べそかきましたよ。あのデカいクラッシュから復活してゴールした後の家族とのシーンでやられました。Redbull Rampageは 毎年思わずライダーの立場に立ってしまって熱くさせられてしまうのですよ。
さてさて内容はと言うと、ネット上ではなんやかんやジャッジに対して毎年文句はあるけれど、今年のランページはほぼ順当な順位だったのではと個人的には思います。
優勝したBrett Rheederはスロープスタイルで使う技をあの地形で危なげなくメイクしてしまう超絶スキルが光りました。スタート直後のオポ360ドロップやフラットドロップでのオフアクシスのバックフリップ、安定したフリップキャンなど文句がつけようないと思います。トリックだけを見てしまうと、なんだスロープスタイルとおんなじじゃん!って思うかもしれないけど、実際の地形はラフで半端ないですからね。スロープスタイルの様に路面の条件が一定ではないし、セクションのデカさが比じゃないし、トリックのやりにくいビッグバイクだしで通常のスロープスタイルとは比較になりません。ビッグバイクでのブレーキングスキル、ターンスキル、ラインチョイススキル、ジャンプスキル全て高次元でないとあのランはできませんよ。しかもリーダーはシーズン中にビッグバイクは乗っていなくてランページ前に乗っただけ。リーダーのセンスとスキルはもはやセメナック以上かもしれませんね。
2位のAndreu Lacondeguyもヤバかった。バックフリップドロップ2回、フラットスピン2回、スーパーマン1回とライン、トリック、スタイル、流れ、コントロールの正確性、デカさなどのジャッジ基準を全て満たした完璧のランでした。
3位のEthan Nellも全く危なげない完璧なラン。ビッグドロップでのスーサイドノーハンダーやステップダウンでのここでやるか!って感じのバックフリップ。360フラットスピンに、途中ノーズマニュアルを入れてくるほどの余裕など、文句なしのランでした。イーサンは今イケイケのアメリカンビッグマウンテンフリーライダー 。まだ若いのに堂々としていてメンタル強過ぎです。
他に気になったライダーといえばBest trickを受賞したTom Van Steenbergenでしょうか。ビッグドロップでのきっかけのないバックフリップドロップは一番盛り上がったかもしれないですね。
でもゴール直前にバッフリップをやり損ねたのが致命的かなって思います。あれ決めてたらひょっとして3位に入ったかもしれません。
WEB投票のPeople’s choiceで1番になったAdolof Silvaは勢い良すぎでしたね。少し前のAudi Ninesと言うイベントでMTB初のカリロールをメイクしたり、Festシリーズでの超デカいスーパーマンフリップなどのビッグバイクでのトリックが持ち味なので人気急上昇のライダーです。Kelly Macgallyスピリットアワードを受賞したBrendan Faircloughのランも素晴らしく、何か大技をいくつかやっていればポディウム入りしていたかもしれません。まあでもそこはレーサーらしいスムースなライディングで良かったと思います。大岩からの超低速ドロップは難易度かなり高いですね。彼はデカイジャンプでのバックフリップを今シーズンは練習していたので、メイクしたのは本当に良かった。
前回優勝のKurt Sorgeは練習でクラッシュし、なんとか1本目を走ったものの2本目はキャンセルと言った結果。彼もシーズン中に怪我をしてからの復帰だったので走りきっただけでも凄かったと思います。
僕の応援していたCam Zinkは練習でキャッシュロールをギリギリメイクし損ねて転倒し、肩を脱臼して今回は出走しませんでした。1年ほど前のフィルミング中にクラッシュして肩を脱臼したのが原因で外れやすくなっていた様です。
みんな大好きBrandon Semenuckは2本ともクラッシュして持ち味を生かしきれていなかった感じでしたね。あの地形でのコークセブンは難しかったと思います。彼のこだわりゆえの結果なのでしょうがありませんが。このままランページからも引退してしまうのか少し心配ではありますね。まあ彼のスキルの高さは世界中の誰もが認めているので、フィルミングに完全にフォーカスしても良いとは思いますが。
他にも解説したいライダーが沢山い過ぎますが、キリがないので僕に会った時に質問してください笑
いや~すでに来年のライページが今から楽しみですな。世界で一番楽しみにしているかもしれない。多分そう。
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